過去時点の鑑定評価

こんにちは!

神奈川県横浜市の走る不動産鑑定士です!

タイトルの通りなのですが、最近弁護士先生からのご依頼の中で
「過去時点の評価」のご依頼をいただくことが立て続きました。

訴訟の中で「過去の取引価格が妥当であったのか」ということを争点にされる場合が生じた際に、不動産鑑定士の出番となります。過去時点と一口に言いましても、ご依頼案件の中には1年前程度のものもあれば、10年ぐらい前のものもございます。

やはり過去に遡るほど、資料の収集は難しくなりますねー。

少し前に携わった案件のひとつに、
「市街化調整区域(原則として建物建築が不可な土地)を購入し、福祉施設を建設」というケースがありました。市街化調整区域内であっても、一定の都市計画法の要件を満たせば福祉施設の建設は可能なのですが、どうも当時の購入価格が高かったのではないかという部分が争点のひとつとなっているようです。

そして某市役所に行き、まずは公法規制を調べてみると、現在時点では市街化区域
・・・・あれ?いつ市街化調整区域から変更したんだろう?
調査をしてみますと、その土地の売買が行われたあと1年以内。

こうなりますと、土地の売買当事者はこのエリアが市街化区域に編入されることをしっていて売買しており、市街化区域の価格水準もにらみながら売買している可能性が高いと考え、評価を行いました。

過去時点の評価は、このように通常の評価と違う部分で頭を悩ませることが多いです。

丁寧に調査して、作業を行ってまいりますので、ぜひご相談ください!