不動産鑑定士は、
不動産の適正な利用についての専門家です。

不動産鑑定士は、不動産に関する専門知識はもちろん、経済や法律などの知識も駆使して「適性な価値」を求める、不動産に関する国家資格です。

限りある国土だからこそ価値が問われる時代です。土地問題の焦点は「適正な地価」と「適正な土地利用」をいかに図るかというところにあります。

不動産鑑定士は、地域の環境や諸条件を考慮して「不動産の有効利用」を判定し、「適正な地価」を判断します。つまり、不動産鑑定士は、不動産の価格についてだけでなく、不動産の適正な利用についての専門家でもあります。不動産鑑定士はさまざまな分野で活躍しています。国や都道府県が土地の適正な価格を一般に公表するための、地価公示や地価調査の制度をはじめとして公共用地の取得、相続税標準地の評価、固定資産税標準宅地の評価、裁判上の評価、会社の合併時の資産評価ならびに現物出資の評価、さらには、不動産に関するコンサルティング等、広く公共団体や民間の求めに応じて不動産鑑定士が業務を行なっています。不動産についての専門家「不動産鑑定士」はあなたの身近で活躍し、あなたの不動産の良き相談相手なのです。

(以上、「公益社団法人 日本不動産鑑定士協会連合会HPより)

毎年、「日本の地価が上昇した」「地価が最も高いのは銀座」等の報道を新聞やテレビニュース等で目にする機会があるかと思います。毎年1月1日時点、7月1日時点の全国の地価が国土交通省及び各都道府県より公表されます。これが上記の「地価公示・地価調査」という業務です。不動産鑑定士はこのような公共的意義の高い仕事も多く担っております。また、不動産鑑定士は他の国家資格と比較し、圧倒的に登録者が少なく、希少性が高い資格でもあります。毎年の合格者も、他の国家資格が概ね1000~3000名で推移しておりますが、近年不動産鑑定士は100名前後となっております。

士業資格取得者数

弁護士41,118人(「弁護士白書2019」より)
司法書士22,632人(2019年4月1日時点)
公認会計士38,315人(2020年1月31日時点)
税理士78,558人(2020年1月末日)
土地家屋調査士16,718人(2018年1月4日時点)
弁理士11,484人(2020年1月31日時点)
社会保険労務士42,153人(2019年4月1日時点)
行政書士48,768人(2019年4月1日時点)
1級建築士373,490人(2019年4月1日時点)
中小企業診断士約26,000人(2017年4月1日時点)
不動産鑑定士9,532人(2017年1月1日時点)

不動産鑑定士は圧倒的に登録者が少なく希少性が高い。